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 リクルートキャリアは2019年7月31日、2019年4~6月期の「転職時の賃金変動状況」の調査結果を公表した。前職と比較して賃金が「1割以上上がった」割合を数値化しており、ITエンジニアは前年同期比2.6ポイント減の29.7%だった。「人材不足が叫ばれるITエンジニアで数値が下がるのは予想外」(リクルートキャリアの高田悠矢氏)という。数値は転職支援サービス「リクルートエージェント」の実データから四半期ごとに算出している。

ITエンジニアの前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合
ITエンジニアの前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合
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 ITエンジニア以外の業種職種を含む全体では、29%で前年同期比1.1%減だった。ITエンジニアは特に減少幅が大きい。リクルートキャリアの高田氏は、「ここまで大きい下げ幅は約6年ぶりのこと。もう少し経過を見ないと判断できないが、ITエンジニアの転職状況の潮目が変わった可能性がある」と述べた。

 高田氏によると、統計的に転職時の賃金変動状況は景気指標と連動する傾向が強いという。ITエンジニアの転職市場の変調はITサービス業界全体の先行指標になっている可能性もある。2018年度は高成長、好業績が続いたITサービス業界だが、2019年度も同様に成長が続くかは注意深く見る必要がありそうだ。