PR

 米スリーディー・システムズ(3D Systems)は、米国陸軍研究所〔Combat Capabilities Development Command ARL(Army Research Laboratory)、以下ARL〕から大型の金属3Dプリンターを受注した(ニュースリリース)。次世代戦闘車両やヘリコプターなどの部品の開発・製作に利用可能なように、造形エリアを拡大して開発する。(図)。

図:次世代戦闘車両のイメージ
図:次世代戦闘車両のイメージ
(出所:スリーディー・システムズ・ジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]

 3D Systemsが開発予定の3Dプリンターは、ビルドエンベロープ(造形サイズ)が1000×1000×600mm、最小壁厚は100m、層厚30μmの造形が可能だ。現行の大型機種のビルドエンベロープは500×500×500mmであり、これを大幅に上回る規模になる。

 新開発の3Dプリンターを用いることで、材料の使用量を抑えながら、長期にわたって耐久性を維持できる部品を高効率に設計・開発できる。さらに、部品の供給までの期間短縮も図れる見通しだ。

 米陸軍積層造形実装計画(U.S. Army Additive Manufacturing Implementation Plan)によると、米陸軍は20年にわたり、摩耗した部品の修理・調整やカスタムツールの作成に積層造形を利用しているという。米陸軍はこの経験を生かして、新開発の3Dプリンターを含む大規模なシステムを構築し、補給処や研究所に設置する予定だ。

 その後、3D Systemsと提携各社は、新開発の3Dプリンター技術を航空宇宙・防衛関連の主要サプライヤーが利用できるようにする。さらに3D Systemsは、新しい技術とプロセスを既存の3Dプリンター技術と統合する可能性もあるという。

 ARLによる投資額は1500万米ドル。3D SystemsとNCMS(National Center for Manufacturing Sciences)は、ARLおよびAMMP(Advanced Manufacturing, Materials, and Processes)プログラムと提携して開発を推進する。