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 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は2019年8月28日、韓国SK Telecom (SKテレコム)との5G技術を駆使したカーレース動画配信デモの様子を公表した(Samsungのニュースリリース)。実験はF1韓国グランプリの開催地だった韓国インターナショナルサーキット(Korea International Circuit)に、Samsungの5G NR基地局を含むミリ波帯の5Gネットワークを設置して実施した。2019年上半期より米国で商業運用開始した5Gサービスで使用している機材と同じものが使われている。これまでSamsungは2017年9月のKDDIとの共同実験にて、時速118マイル(時速190キロメートル)で走行中の自動車からの5G基地局間ハンドオーバーと、時速127マイル(時速205キロメートル)で走行中の車両内での1Gビット/秒でのダウンロードに成功している(関連記事)。

F1韓国グランプリの開催地だった韓国インターナショナルサーキットにて
F1韓国グランプリの開催地だった韓国インターナショナルサーキットにて
出所:Samsung Electronics
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 今回は、車内でのライブ映像のダウンロード、アップロード、レース場に配置された複数の5G基地局間ハンドオーバー時に、安定した性能を保持できるかどうかを検証した。

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出所:YouTubeのSAMSUNG NETWORKSにアップされている動画「5G mmWave Mobility Test at High Speed」およびキャプチャーした画像
出所:YouTubeのSAMSUNG NETWORKSにアップされている動画「5G mmWave Mobility Test at High Speed」およびキャプチャーした画像
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 その結果、時速約130マイル(時速210キロメートル)で走行するレース車両内の5G端末にて、28GHz帯の帯域幅200MHzを使って、下り1Gビット/秒、容量にして数ギガビットのダウンロードを確認。様々な角度から撮影したライブ動画を、SK Telecomの動画配信ソリューション「T Live Caster 5G」にてリアルタイムにストリーミング配信できることも確認している。

 車のコックピットに搭載されたカメラからの動画をリアルタイムに送信できれば、ドライバー目線での、よりリアルな映像を配信することができる。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、360度動画などのストリーム配信が可能になれば、まるで自身がレーシングカーに乗っているかのような、これまでにない映像体験を提供することができる。

 両社は、今回のデモによって、ミリ波帯を使った5Gによる、様々な革新的なユースケースやビジネスモデルの可能性が示されたとして、今後も共に連携しながら5Gの可能性を最大限に広げていくとしている。