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小学校低学年向け、分かりやすさ重視

 3番目に紹介するのはディー・エヌ・エー(DeNA)の指導案「地域の魅力発信アプリを開発して、商店街を盛り上げよう!」である。同社が開発したプログラミング言語の「プログラミングゼミ」を使い、地域の魅力を発信するアプリを作る。

 プログラミングゼミはScratchと同じブロック型のビジュアルプログラミング言語で、小学校低学年向けを想定してひらがな主体のシンプルなブロックを組み合わせてプログラミングする。低学年向けとは言え、変数やif、forといったプログラミングの基本概念を学べるほか、基礎を学んでいくと使えるブロックが次第に増えていき、オリジナル作品に反映できる。

ディー・エヌ・エー(DeNA)は「プログラミングゼミ」の授業支援ハンドブックを用意
ディー・エヌ・エー(DeNA)は「プログラミングゼミ」の授業支援ハンドブックを用意
(出所:ディー・エヌ・エー)
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 プログラミングゼミは、小学生を対象にしたプログラミング授業を通して生まれ、先生の意見などを反映しながら開発された。このため指導案やワークシートなどの授業サポートツール、授業内容に沿ったプログラミング例、授業支援ハンドブックなど教職員への支援も充実しているという。

小学生に本格的なプログラミング言語を

 最後に紹介するのがアップル日本法人の指導案「プログラミングの基礎を学んで、地域の課題を解決するアプリケーションをデザインしよう」だ。

 ここまでに紹介した3つの指導案はいずれもビジュアルプログラミング言語を採用し、日本語のブロックやアイコンを組み合わせてプログラミングするものだった。一方、アップル日本法人の指導案は本格的なプログラミング言語「Swift」を学ぶ。もちろん、コードは全て英語で記述する。

ロボットも操作できるアップルの「Swift Playgrounds」
ロボットも操作できるアップルの「Swift Playgrounds」
(出所:米アップル)
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 小学生にもSwiftを学んでもらえるよう、Swiftの基礎を学べるアプリ「Swift Playgrounds」を採用した。関数やループ変数などの難しい概念についても、ゲーム感覚で段階を踏みながら学習できるようにしている。

 教師には専用のガイドのほか、アプリ開発のガイドブックも用意した。アプリにはコードの入力を手助けする機能もある。また、「LEGO MINDSTORMS Education EV3」などの接続デバイスも動かせる。

目的に合わせて多様な教材を選択できる

 紹介した4つのプログラミング環境はいずれも個性的だ。embotであれば「ロボットを動かすので視覚的に分かりやすい」、Swiftであれば「学ぶことで本格的なアプリの開発につながる」など、目的に合わせて教材を選べる。

 実際のところ、子供向けのプログラミング教材は多様だ。みらプロの運営に関わる未来の学びコンソーシアムが作ったWebサイト「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」には、若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業の実施事例として、24種類の教材を紹介している。

 今後プログラミング必修化に伴い、ノウハウや授業例が積み上がり、年齢や目的に応じた多様な教材を選べるようになれば、小学生にとってプログラミングがますます身近なものになりそうだ。