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「なぜ5Gが必要なのか」

 よくある質問として「なぜ5Gが必要なのか」というものがある。理由の1つは、よりよいモバイル体験を確保することだが、他にも、様々な周波数帯を使った新しい産業向けサービスを、統一されたプラットフォームで提供したいという思いがある。実際5Gでは既に、様々なシナリオに向けた様々な周波数帯での通信が実現され、現在、サブ1(1GHz未満の周波数帯)から、2G~7GHzの中周波数帯、28GHz、39GHz、60GHzのミリ波周波数帯が利用可能となっている、さらに100GHzを超える高周波数帯への対応も検討中だ。

 このほか、5Gは次の10年に向けたイノベーションプラットフォームだという認識のもとに、新市場のニーズや今後のサービスに向け、技術の裾野を広げる活動も行っている。もし、これまでの歴史的な傾向が今後も続くならば、約10年後には6Gの時代が来るが、Qualcomm では、既にそれに向けた基礎研究を始めている。

5Gは次の10年に向けたイノベーションプラットフォームとなる
5Gは次の10年に向けたイノベーションプラットフォームとなる
出所:Qualcomm
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端末内蔵型AI+5G

 5G技術を振り返ると同時に、その関連技術、特にAI技術について考えることは重要だ。AIといえば、クラウドで集中管理するイメージがあるが、現在、既にコンピュータビジョンや音声認識といった分野で、省電力な端末内蔵型AIによる処理が可能になっている。Qualcommでは今後、端末内で機械学習を行う、プライバシー保護に長けた製品開発を進めていく。そして、この端末内蔵型AIを5Gに接続することでQualcomm が「the wireless edge」と呼ぶ、エッジコンピューティングを使った更なるサービスも提供していく予定だ。

 AIと低遅延な5Gを組み合わせることで、技術はさらに発展し、様々なビジネスが実現可能になる。Qualcommでは、上述の端末内蔵型AIの機能改善を進めると同時に、それを使ったエンドツーエンドのシステムを実現する新技術の開発も進めていく。2019年4月に発表したAIチップ「Qualcomm Cloud AI 100」(Qualcommのプレスリリース)もその一つだ。

AI+5Gが今後のモバイル体験に欠かせない
AI+5Gが今後のモバイル体験に欠かせない
出所:Qualcomm
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今後はRelease 16、17へ

 5G開発の目的は、単なるネットワークの高速大容量化ではなく、むしろ周りのモノ全てがつながるコネクティビティーの実現にある。現在の5Gの基となっている3GPP Release 15を使った5G商用化の次には、新産業を生み出す技術開発が期待されている。こうしたモバイルエコシステムの動向に沿って、Release 16が2020年早期に標準化を完了し、続くRelease 17の対象範囲も、2019年12月にスペインで開催される3GPP総会で決定する予定である。