ウェザーニューズは2019年10月11日、同日7時29分時点での、台風19号による10月12日から13日にかけての停電リスク予測を発表した。2019年9月に千葉県で大きな被害が出た台風15号や2018年に大阪で被害をもたらした台風21号などの停電報告と、気象観測機の風速データの相関関係を分析し、停電リスクを計算した。
台風19号は東海から関東に接近し、上陸する恐れがあり、その後、日本の東海上に抜けていく見込みだという。東京都心を含む東日本の広い範囲で注意・警戒が必要だ。台風15号で停電が長期化した千葉県内では再び、停電リスクが高まると予想している。
関東や東海に台風が直撃すると予想しており、12日の朝からは風が強まり、同日午後には各地で暴風が吹き荒れるとみられる。特に台風の進路の東側に当たるエリアや東京湾の周辺では、電柱が倒れるほどの猛烈な風が吹く恐れがある。
さらに、内陸の長野や山梨、栃木、群馬といった注意エリアに入っていない場所でも、地形によっては突風が吹く可能性があるとしている。
また、日本海側の沿岸部も注意が必要だ。11日深夜から急激に風が強まり、12日は強い北風が吹くと予測している。北寄りの風が吹く日本海沿岸や、風が吹き抜けやすい豊後水道の沿岸、紀伊水道の沿岸を中心に停電リスクがあると予測している。
日本の広い範囲で停電リスクがあるため、停電対策は11日中に実施するよう、ウェザーニューズは注意を呼びかけている。