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 スギノマシン(本社富山県魚津市)は、付帯設備が切断装置と一体になったオールインワンタイプのウォータージェットカッター「アブレシブジェットカッタVARUNA(ヴァルナ)」(以下、VARUNA)をモデルチェンジし、2020年3月に発売する(図1、ニュースリリース)。加工速度を高めた他、自己診断モードを搭載して予兆保全に対応している。

図1:「アブレシブジェットカッタVARUNA」の外観(出所:スギノマシン)
図1:「アブレシブジェットカッタVARUNA」の外観(出所:スギノマシン)
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 VARUNAは、超高圧ポンプなどの機器を1つの架台上に搭載し、外形寸法を幅2100×奥行き2700×高さ2200mmに抑えた3軸制御のウォータージェットカッターだ。最大ストロークはX1000×Y750×Z200mm。架台が装置本体と一体となっているため、据え付けや立ち上げ作業が容易なのも利点とする。

 新モデルでは、これらの特徴を踏襲しながら機能を向上させた。まず、切断圧力を従来の300MPaから380MPaに引き上げることで、切断速度を従来モデルから20%高めた。加えて、自己診断モードを搭載。診断を始めると、超高圧水を発生させるポンプの各部に設置したセンサーが稼働データを取得する。ポンプの異常停止につながるわずかな予兆も捉えられるため、予兆保全に生かせるという。

 さらに、装置全体を1つのボックスに収めて、開口部を減らした(図2)。ポンプの運転に伴う騒音を抑えるとともに、切断時に発生する研磨材(アブレシブ)が機外に飛散するのを防ぐ。その他、4角形や丸、直線などの単純な形状であれば、プログラムを作成せずに加工できる「パターン切断機能」を追加。加工の際は、辺の長さなどの数値を入力するだけで済む。

図2:従来モデル(左)と新モデル(右)の構造の比較(出所:スギノマシン)
図2:従来モデル(左)と新モデル(右)の構造の比較(出所:スギノマシン)
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 ウォータージェットカッターは、水道水の約3000〜4000倍と超高圧の水を0.3〜0.8mmのノズルから噴射することにより対象物を切断・加工する装置(図3)。VARUNAは、超高圧水にアブレシブ(研磨剤)を混入させて切断能力を高められるタイプで、熱の影響を受けず加工できるという。金属、炭素繊維強化樹脂(CFRP)、セラミックスといったさまざまな素材を扱える。平面形状のテストサンプルや製品を加工するのに向く。

図3:「VARUNA」のノズル部分(出所:スギノマシン)
図3:「VARUNA」のノズル部分(出所:スギノマシン)
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 新モデルの価格は、2000万円(税別)から。同社は新モデルを「メカトロテックジャパン2019(MECT2019)」(2019年10月23〜26日、ポートメッセなごや)に出展する予定だ。