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 日立ソリューションズ東日本(本社仙台市)は、製造現場における設備と人の状況を同時に可視化・分析し、生産性向上を図るソリューション「WellLine」の提供を始める(図、ニュースリリース)。IoT(Internet of Things)とデータ分析によって課題の発見を促し、生産効率・可動率〔(実操業時間-非稼働時間)/実操業時間=実生産時間/実操業時間、べき動率〕の改善を支援する。

図:「WellLine」の「設備稼働分析」画面の例(出所:日立ソリューションズ東日本)
図:「WellLine」の「設備稼働分析」画面の例(出所:日立ソリューションズ東日本)
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 同ソリューションは、さまざまな設備の稼働ステータス(運転/停止/障害など)を自動で集め、可視化する。情報の収集には、信号積層灯に載せるだけで機器情報を取得し、無線で転送するパトライト(本社大阪・東京)のシステム「AirGRID」を用いる。

 併せて、日立ソリューションズ(本社東京)の屋内位置把握ソリューション「サイコロ型IoTデバイス活用工数把握ソフトウェア」を使い、設備の周りで行われている作業の状況(開始/終了など)を記録していく(関連記事)。サイコロ型IoTデバイスはセンサーを内蔵しており、向きを変えると作業内容と作業時間を送信・記録する。同様のセンサーを作業者が持ち歩いたり搬送車に取り付けたりすれば、人や搬送車がフロアのどの区画に滞在していたかという履歴も残せる。

 集めた情報は都度、クラウド上のデータベースに送信・格納される。これにより「アンドン」画面でそのときの作業内容を確認する、「作業分析」画面で作業内容ごとの実績時間を可視化する、といった利用が可能になる。

 設備の稼働、人の作業内容、人の位置の3種類の履歴をガントチャートで同時に表示する機能「マンマシンチャート」機能も備える。設備稼働を表す一般的なガントチャートの場合、その設備がどのくらい稼働/停止したかは分かるが、停止からの復旧時間が適切であったか否かは判断できない。それに対してマンマシンチャートを使うと、3つの情報を比較できるので判断が容易になるという。

 例えば、停止時間に対する作業時間を比べると、作業に着手するまでにかかった時間が分かる。作業者の位置情報も照合することにより、着手までにかかった時間のうち当該の場所に到着するのに要した時間や、到着してから作業にとりかかるまでの時間も大まかに捉えられる。このように、設備稼働と人の作業の関係を可視化し、タイムラグを確認することで、時間のロスや課題を発見できる。

 こうした情報を、工場から離れた場所から見られるのも利点。チャートを使って可動率などの指標を示すため、分析のスペシャリストでなくても改善点を把握しやすい。