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 東日本旅客鉄道(JR東日本)は2019年10月18日、台風19号で受けた北陸新幹線の被害状況を公表した(ニュースリリース1)。北陸新幹線では現在、長野〜上越妙高間で運転を見合わせているが、復旧作業と安全確保の見通しが立ったことから、25日に東京〜金沢間での直通運転を再開する(ニュースリリース2)。

 図1:北陸新幹線本線の被害状況(出所:JR東日本)
図1:北陸新幹線本線の被害状況(出所:JR東日本)
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 北陸新幹線は、台風19号により千曲川が氾濫するなどした影響で、長野〜飯山間の線路と長野新幹線車両センター(長野市)の構内、車両センター内の新幹線車両が冠水した(図1〜3)。現地付近の浸水が解消されたことから、同社は15日に点検を始め、詳細な被害状況の把握に取り組んできた。

図2:長野新幹線車両センターの被害状況(出所:JR東日本)
図2:長野新幹線車両センターの被害状況(出所:JR東日本)
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 まず北陸新幹線本線は上り・下り線ともに浸水。本線をはさんで車両センターの向かいに位置する新赤沼き電区分所の建屋内にも水が入り込んだ。車両センター構内は、確認車車庫や車輪研削庫、臨時修繕庫、仕交検査庫、変電所、信号用電源室が冠水。写真からは、水が引いた後に資材が散乱し、泥が溜まっている様子が分かる。

図3:新幹線車両の被害状況(出所:JR東日本)
図3:新幹線車両の被害状況(出所:JR東日本)
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 当時、車両センター内にあった車両は、留置線の7編成と仕交検査庫の3編成だ。それらの車内も浸水し、2編成の合計78軸が脱線していた。

 同社は被害状況の把握と同時に復旧作業を進め、東京〜金沢間での直通運転の再開できるとの見通しを得た。運用可能な車両が少ないため全体での運転本数は約8割とする一方で、東京〜金沢間の直通列車に限っては約9割を確保するという。具体的なダイヤは23日に発表する予定。直通運転再開後も逐次、運転本数を増やすとしている。

 直通運転の再開に先立ち、19日の午前5時30分には、同日〜24日に特別ダイヤで運転する東京〜長野間の「あさま号」について指定席券を発売した(ニュースリリース3)。グランクラスとグリーン車指定席、普通車指定席のいずれもが対象となる。ただし一部の列車では、普通車を全車自由席として販売する。25日以降に関しては、23日のダイヤ発表と併せて指定席発売時期を知らせる。