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 独インフィニオン(Infineon Technologies)は、77GHz帯レーダーのアプリケーションに向けた新たな車載MCUとして「TC3A」を発表した(ニュースリリース)。同社の車載MCU「AURIX」に含まれる製品である。

車載MCU「AURIX」のイメージ。Infineonのイメージ
車載MCU「AURIX」のイメージ。Infineonのイメージ
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 同社はAURIXのレーダーアプリケーション向け製品として、TC39/TC35/TC33を提供している。それぞれ、長距離向け/中距離向け/短距離向けである。TC3Aでは、SPU 2.0と呼ぶ新規開発した信号処理ユニットを集積することなどによって、既存製品を上回る性能を達成すると同社は説明している。

 新製品には、SPU 2.0に加えて、同社独自のTriCoreアーキテクチャーのCPUコアを4つ(動作周波数は300MHz)、6MバイトのSRAM、最大600Mビット/秒のMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)インターフェース、EVITA Full仕様に準拠したハードウエア・セキュリティー・モジュールなどを集積する。

 TC3Aは特定顧客へのサンプル出荷を2022年中に開始する予定である。