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 北星鉛筆(本社東京)は、芯が折れにくい鉛筆削り器「日本式鉛筆削り634(ムサシ)」を「産業交流展2019」(2019年11月13~15日、東京ビッグサイト)に出展した(図1)。軸と芯の2段階に分けて削ることで先端にかかる力を減らし、軸の中で芯が折れるのを防いでいる。価格は1200円(税別)。

図1 「日本式鉛筆削り634」
図1 「日本式鉛筆削り634」
写真奥に搭載した刃で軸を削った後、手間の刃で芯をとがらせる。(写真:日経xTECH)
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 634は、手に持った鉛筆を回して削るタイプの鉛筆削り器。削る際はまず、内蔵された2つの刃の一方で軸を細くし、その後、もう一方の刃で芯を削る。このように工程を分けると、芯をとがらせるのに必要な力が半減し、ブレが少なくなる。さらに、一度に削るのに比べて芯を削るときの支点が先端に近いので、鉛筆がブレても先端にかかる力が減る(図2)。その結果、軸の中で芯が折れにくくなるというのが、634の仕組みだ。

 同社によると、軸の中で芯が折れた状態を「鉛筆を落とした衝撃によって中で折れた」と捉えるのは誤解。実際は、削るときに上下・左右にブレたり押し込みすぎたり、刃の切れ味が鈍っていたりして先端に大きな力が加わるのが原因という。原因の1つであるブレが生じるのは、先端に比べて削り器の入り口の隙間が大きいからだ。すると、鉛筆を削り器に固定する部分が支点となり、てこの原理で先端に大きな力がかかって芯が折れやすくなるという。

図2 「634」におけるブレの抑制のイメージ
図2 「634」におけるブレの抑制のイメージ
従来の鉛筆削りに比べて先端に近い部分で鉛筆を固定するため、支点が先端に近づく。それによって先端にかかる力が小さくなり、軸の中で芯が折れにくくなる(写真上)。従来の鉛筆削り器では、鉛筆を固定する○の部分が支点となり、×の部分に大きな力が加わるため、軸の中で芯が折れやすくなる(写真下)。(出所:北星鉛筆)
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 中心がずれないように固定して「ゆっくり優しく」鉛筆を回せばブレを抑えられるが、従来の鉛筆削り器では芯をとがらせる際に軸を深く削らなければならず、大きな力が必要だ。このとき、鉛筆削りのメインユーザーである子どもの力で「ゆっくり優しくを実現するのは至難の業」(同社)。そこで634では、工程を分けてブレを減らすとともに、ブレても先端にかかる負担が小さくなるように支点をずらした。

 加えて、芯を削る際にとがり具合を把握できるように、刃を上向きに搭載。「芯先に意識が集中し、自然とゆっくり丁寧に削るようになる」(同社)ため、さらに芯が折れにくくなる上、必要以上に削るのを防げるので、1本の鉛筆をより長く使えるという。カバーには3種類の大きさのガイド穴が開いており、カバーの方向を替えれば軸の太さが7/8/10mmの鉛筆に対応できる。円形だけでなく、断面が3/4/6/角形の鉛筆も削れることから、634と命名した。