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 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は2019年11月15日、クラウドベースの5G SA(Standalone)基幹ネットワークを構築し、相互運用試験を実施したと発表した(Samsungのニュースリリース)。米Hewlett Packard Enterprise(HPE)やアイルランドのネットワークプロバイダーであるOpenetと連携して行った。3社は同年2月、スペイン・バルセロナで開催されたMWC19 Barcelonaにて、5G基幹ネットワークソリューションに関するパートナー契約を締結している(Openetの2019年2月25日のニュースリリースSamsungの2019年2月19日のニュースリリース)。

出所:SamsungのTwitter
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 今回の5G SA基幹ネットワークは、3社の機能をクラウドネイティブの5Gネットワークの形で結合して、エンドツーエンド(E2E)の5G SAサービスを提供する。Samsungのコントロールプレーン(通信制御用信号)/ユーザープレーン(ユーザーデータ送受信用信号)制御機能とHPEのシェアードデータ運用環境、Openetのネットワークポリシーや課金システムなどを統合。クラウド上でスムーズな設計を可能にする高速大容量なモバイルブロードバンド(eMBB)を実現すると同時に、仮想ネットワークスライシングやエッジからコアまでの統合仮想ネットワークも実現する。

出所:Samsung
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 そのほか、AIによる解析機能や超高信頼低遅延通信(URLLC)などのサービスも提供可能となる。こうした機能は自動運転やスマートファクトリー、スマートファームやAR、VRといった次世代サービスを進める上で重要な役割を果たすものとなる。

 Samsungの5G SA基幹ネットワークは、様々なベンダーと連携することで、事業者に任意のITベンダーのネットワーク機能を自由に選択して構築できる環境を提供する。今回相互運用実験を行った3社も、今後さらに事業者の新規事業実現に向けて、様々な機能を提供していくとしている。

 この5G SA基幹ネットワークは、韓国にある同社5G Core Open Labで体験できるほか、遠隔からのデモも可能となっている。同ラボでは、今回のような複数ベンダーの機能をクラウド上で統合しての相互運用性試験実施も可能としている。