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 欧州、中東、中央アジアの一部を管轄する地域インターネットレジストリであるRIPE NCC(Reseaux IP Europeens Network Coordination Centre)は2019年11月25日、IPv4アドレスが完全に枯渇したと発表した。使用可能なプールに残っていた最後のIPv4アドレス(アドレスブロックのサイズは/22)を割り振ったという。

 IPv4アドレスは32ビットしかないため、割り振りを続けていると、ある時点で枯渇することは予想されていた。この問題を解決するため、広大なアドレス空間を持つIPv6が登場したという経緯がある。

 RIPE NCCは、全世界のIPアドレスを管理しているICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)からIPv4アドレスを割り振られ、それをインターネットサービスプロバイダーなどに割り振っている。RIPE NCCがICANNから割り振られていたのは35個の/8ブロックで、IPアドレス数に換算すると6億個弱になる。

 RIPE NCCは/8での割り振りを2012年に終了し、/22にサイズを縮小して割り振りを続けてきた。最近は、組織などから返却された予備のIPv4アドレスを割り振っていた。今回の発表は、その予備のアドレスもなくなったことを意味する。

 今後は、IPv4アドレスを使っていた組織が廃止されたり、組織が不要なIPv4アドレスを返却したりした場合には、待機リストの順番に従ってIPv4アドレスを割り振るという。

[RIPE NCCの発表]

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