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増加する小型商用車は深刻な課題

 都市部の交通では、物流用の小型バンは自家用車よりはるかに多く使われており、大気質に大きな影響を及ぼす。平均的な小型バンの年間走行量は2万~3万マイル(約3万2000~4万8000km)だが、食品配達用小型バンは5万マイル(約8万km)になる。小型商用車の走行距離は、過去20年間で70%も増加している。とくに、近年はインターネットショッピングが盛んになり、宅配用小型バンの使用がますます増えている。英国ロンドンでは交通量の15%がこうした小型商用車だという。

小型商用車10車種の実走行排出ガス測定評価結果
小型商用車10車種の実走行排出ガス測定評価結果
(出所:AIR)
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 今回評価した10車種の小型バンの販売台数を合計すると、欧州の年間販売台数の半数を占める。しかし、実際に走行している車両はEuro 6以前の車両が多い。Euro 5に適合した米フォード(Ford Motor)の2016年型「Transit」は、NOx量が955mg/kmでE評価だ。AIRは「DおよびE評価のクルマを都市中心部に入れないようにしないかぎり、欧州のすべての都市の大気質は改善できない」としている。