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 NHKの経営委員会は2019年12月9日、2020年1月に任期満了を迎える上田良一会長の後任候補に、元みずほフィナンシャルグループ(FG)社長の前田晃伸氏を選出する見通しとなった。複数のメディアが報じた。NHKはガバナンス改革やテレビ番組のネット同時配信といった難題を抱え、前田氏は難しいかじ取りが求められる。

 報道によると、経営委員会は2019年12月9日、上田会長の後任を議論する指名部会を開催し、次期会長候補に前田氏を選んだ。会長はNHKの最高意思決定機関である経営委員会が選ぶ。同委員会は12人の有識者で構成し、石原進氏(JR九州相談役)が委員長を務めている。

 前田氏は東京大学法学部を卒業し、1968年に旧富士銀行に入行。第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の旧3行を統合した2002年4月、当時の持ち株会社のみずほホールディングス(現みずほFG)社長に就いて、2009年まで務めた。旧3行の統合直後に起きた大規模システム障害の収拾などに当たった。

 上田氏は三菱商事出身で、CFO(最高財務責任者)などを務めた。2013年にNHKの経営委員に就任し、2017年に籾井勝人氏の後任として、NHK会長に就いていた。執行部を監督する役割を担う経営委員が会長に就くのは異例の人事だった。上田氏は2020年1月に任期満了を迎えることから、後任に注目が集まっていた。