島根県は2019年12月12日、国産プログラミング言語「Ruby」の特徴を生かして開発したIT製品やサービスを表彰するイベント「Ruby biz Grand prix 2019」を東京都内で開催した。同イベントは2015年から毎年開催されており、5回目となる今回は国内外から33件の事例がノミネートされた。
この中から独創性や将来性、社会への影響度などを考慮して、グランプリである大賞のほか、特別賞、Vertical Solution賞、Emerging Industry賞を選出し、表彰式を行った。
大賞を受賞したのは、クックパッドが開発した生鮮食品に特化した集荷・配送ECプラットフォーム「クックパッドマート」と、GMOペパボが開発したマネージドホスティングサービス「ロリポップ!マネージドクラウド」の2つである。
授賞式に登壇したクックパッドの勝間亮買物事業部副部長は「新サービスの開発に当たり物流やピックアップシステムなどをRubyで開発した。今後もRubyでクックパッドマートを拡充し、買い物の課題を解決していきたい」と話した。GMOペパボの小山健一郎ホスティング事業部シニアプリンシパルエンジニアは「ngx_mrubyやHaconiwaといった先進的なソフトウエアを使った。Rubyでなければ高速で柔軟な開発は難しかった。これからもRubyと共に開発を進めていきたい」とRubyの価値を説明した。
特別賞に選出されたのは、ookamiが開発したスポーツ観戦アプリ「Player!(プレイヤー)」とMAMORIOが開発した落とし物防止タグ「MAMORIO」、ユニファが開発した保育園向け午睡(お昼寝)チェックサービス「ルクミー 午睡チェック」の3つである。
Vertical Solution賞にはバトンズのM&A支援サービス「バトンズ」と、LegalForceの契約書レビューを支援するツール「LegalForce(リーガルフォース)」、Emerging Industry賞にはニューロスペースが開発した良質な睡眠習慣を身に付けるアプリ「lee BIZ(リー・ビズ)」と、Notaが開発したスクリーンショットや画像の共有サービス「Gyazo(ギャゾー)」が、それぞれ選出された。