PR

 「米国では相変わらずピックアップトラックが人気で、いくら価格が高くなってもユーザーのロイヤルティーは変わらない」――英JATO Dynamicsが2019年12月18日に米国自動車市場の分析を発表した。2010年から2019年9月までのセグメント別新車販売台数を見ると、ピックアップトラックのシェアはグローバルでは3.7%にすぎないのに、米国ではその4倍の14.6%と高い人気が続いている。

根強い人気のピックアップトラック
根強い人気のピックアップトラック
(写真:GM)
[画像のクリックで拡大表示]

 過去10年間の米国のピックアップトラック販売台数は、同じ期間のロシア(1910万台)やカナダ(1780万台)、イタリア(1700万台)の全新車販売台数より多い。この間、米国で最も多く販売されたピックアップトラックは米フォード(Ford Motor)の「F-150」で520万台以上だ。これはブランド別ランキングで韓国・起亜自動車(540万台)とスバル(490万台)の間の9位に相当する。

米国市場の車種別販売台数比率
米国市場の車種別販売台数比率
過去9年でSUV(赤)が急増中。ただしピックアップ(薄いグレー)もしっかり増加。(出所:JATO Dynamics)
[画像のクリックで拡大表示]

 また、ピックアップトラックがより高級で高価になっても、米国の自動車ユーザーたちは10年間一貫してロイヤルティーを保っている。例えば、2019年型ピックアップトラックの平均価格は4万4039ドルで、2010年時より35.1%値上がりした。一方、同じくベストセラーのSUVの価格は16.4%しか上がっていない。

米国市場の車種別平均価格の推移
米国市場の車種別平均価格の推移
ピックアップ(薄いグレー)は最も高価格な車種(出所:JATO Dynamics)
[画像のクリックで拡大表示]

 価格の上昇は、高価な機能や装備が増えたことが一因として挙げられる。過去10年間に提供されたピックアップトラックの装備では、Bose、Sony、Harman / Kardonなどの一流ブランド製オーディオの人気が大幅に高くなった。2019年モデルでは、販売されたピックアップトラックの18%が高級ブランド製オーディオを装備しているが、2010年モデルではその割合はわずか5.1%だった。また、革製シートも2010年モデルでは17.8%だったが、2019年モデルでは27.3%が装備している。

 また、平均積載量は827kgから992kgに増加している一方で、搭載されるエンジンの改良が進み、平均排気量は5.0Lから4.9Lに若干ダウンサイジングした。平均燃費は6.2km/Lから7.6km/Lに向上した。