米ザイリンクス(Xilinx)の発表によると(ニュースリリース)、中国バイドゥ(Baidu、百度)の自動バレーパーキング(Automated Valet Parking:AVP)向けプラットフォームに、Xilinxの車載グレードCPUコア混載FPGA「XA Zynq UltraScale+ MPSoC」が採用された。今回のAVPプラットフォームは、Baiduの自動運転プラットフォーム「Apollo」の一部である。

Baiduの量産可能なAVPプラットフォームの概要。同社のイメージ
Baiduの量産可能なAVPプラットフォームの概要。同社のイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 自動バレーパーキングでは、自動駐車(いわゆる車庫入れや縦列駐車など)に加えて、ドライバーの乗降場所と駐車スペース間の自動運転、空き駐車スペースの自動検索、といった自動処理が必要になる。今回のAVPプラットフォームにおいて、XilinxのFPGAは、センサーフュージョン処理(多数のセンサーデータの取りまとめ)や人工知能(AI)処理(学習済みニューラルネットワークを使った推論)を担う。

 概念検証版のAVPプラットフォームでは、こうした処理はGPUで行っていた。今回、GPUからFPGAに置き換えることで、AVPプラットフォームの量産化が可能になったとする。XilinxのFPGAを搭載するAVPプラットフォームは、-40~+85℃の環境で5個のカメラと12個の超音波レーダーからのデータを取りまとめることが可能だという。また、Baiduのニューラルネットワークの学習用フレームワーク「PaddlePaddle」に対応する。

「XA Zynq UltraScale+ MPSoC」。Xilinxの写真
「XA Zynq UltraScale+ MPSoC」。Xilinxの写真

 ニュースリリースにはBaiduのWang Yunpeng氏(senior director of Automatic Driving Technology Department)のコメントが寄せられている。「Xilinxとの緊密な連携によって、自動車メーカーや1次部品メーカーに適応性のある演算プラットフォームを提供できるようになった。また、Xilinxの技術はAVP向けプラットフォームの中核であり、かつ量産可能な性能を提供できる唯一のソリューションである」(同氏)。