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 米Maxim Integrated(マキシム・インテグレーテッド)は、車載用ディスプレーに向けた4チャネル構成のシステム電源(パワーマネジメント)IC「MAX16923」を発売した(ニュースリリース)。2個の降圧型DC-DCコンバーターと2個のLDOレギュレーターに加えて、1個のウォッチドッグタイマーを内蔵した。同社によると、「従来は4個、もしくは5個のICが必要だった。今回の新製品は、それらをすべて集積したため、実装面積を最大で50%削減できる。さらに、部品(BOM)コストも減らせる。今後、自動車に搭載されるディスプレーは、2個から5個へ、もしくはそれ以上に増えることが予想されるため、今回の新製品を採用することで得られる実装面積と部品コストの削減のインパクトは大きい」という。

今回の新製品を応用した車載用ディスプレーのイメージ。Maxim Integratedのイメージ
今回の新製品を応用した車載用ディスプレーのイメージ。Maxim Integratedのイメージ
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 TFT液晶パネルの駆動に向ける。LEDバックライト用ドライバーは搭載していないため、例えば同社の「MAX20069」(関連記事)と組み合わせることで車載用ディスプレーに向けた電源回路が完成する。センター・インフォメーション・ディスプレーや、インスツルメントクラスターなどに向ける。

 2個の降圧型DC-DCコンバーターと2個のLDOレギュレーターはそれぞれ、高電圧入力対応回路と低電圧入力対応回路に分けられる。高電圧入力対応回路は車載バッテリーの出力を直接入力することが可能だ。高電圧入力対応の降圧型DC-DCコンバーターの出力電圧は+5Vもしくは+3.3V。最大出力電流は2.1Aである。この出力は、低電圧入力対応の降圧型DC-DCコンバーターと低電圧入力対応のLDOレギュレーターに供給される。高電圧入力対応のLDOレギュレーターの出力電圧は+3.3Vで、最大出力電流は100mA。この出力は、ICの外部に供給できる。低電圧入力対応の降圧型DC-DCコンバーターの出力電圧は+3.3V、+1.8V、+1.2V、+1.1Vの中から選択可能。最大出力電流は1.6A。低電圧入力対応のLDOレギュレーターの出力電圧は+3.3V、+1.8V、+1.5V、+1.0Vの中から選択できる。最大出力電流は品種によって異なり、75mA出力品(AX16923GTPB)と、175mA出力品(MAX16923GTPC/MAX16923GTPE)、180mA出力品(前記の3品種以外すべて)を用意した。

 スイッチング周波数はユーザーが設定できる。例えば、400kHzや2MHzなどに設定可能である。スペクトラム拡散クロック機能や、スルーレート制御機能を搭載したため、放射電磁雑音(EMI)を抑えられるという。パッケージは、実装面積が4mm×4mmの20端子TQFN。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。このほか、評価キット「MAX16923EVKIT#」も用意した。米国での参考単価は50米ドルである。