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 ルネサス エレクトロニクスは、車載サラウンド・ビュー・カメラに向けたシステム電源(パワーマネジメント)IC「ISL78083」を発売した(ニュースリリース)。3個の降圧型DC-DCコンバーターと1個のLDOレギュレーターを1チップに集積した。すなわち、4チャネル構成のシステム電源ICである。同社によると、「今回の新製品を使えば、複数のHD(High Definition)カメラモジュールで構成する車載サラウンド・ビュー・カメラ・システムの電源設計がシンプルになるとともに、開発期間の短縮と部品(BOM)コストの削減を実現できる」という。スイッチング素子はすべて集積したため、インダクターやコンデンサーなどの数個の受動部品を外付けするだけで済む。

車載サラウンド・ビュー・カメラに向けたシステム電源IC。ルネサス エレクトロニクスのイメージ
車載サラウンド・ビュー・カメラに向けたシステム電源IC。ルネサス エレクトロニクスのイメージ
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 3個の降圧型DC-DCコンバーターのうち、1個は高電圧入力に、残る2個は低電圧入力に対応する。高電圧入力対応の降圧型DC-DCコンバーターは、入力電圧範囲が+4.0〜42Vで、12Vの車載バッテリーや15〜18V出力のPoC(Power over Coax)の出力を直接入力することを想定する。出力電圧は+3.8V。この出力電圧は、低電圧入力に対応した2個の降圧型DC-DCコンバーターと、LDOレギュレーターの入力電圧として利用する。低電圧入力対応の降圧型DC-DCコンバーター出力電圧範囲はいずれも+1.0〜3.3V。LDOレギュレーターの出力電圧範囲は+2.8〜3.4Vである。これら4つの電源回路の出力電流はいずれも最大750mAである。スイッチング周波数は2.2MHzに設定したため、AMラジオ放送帯域の電磁波干渉を避けられる。さらに、スペクトラム拡散クロック機能を搭載したので、放射電磁雑音(EMI)を抑えられるとしている。

 入力の低電圧ロックアウト(UVLO)機能や、出力の過電圧/低電圧保護機能、降圧型DC-DCコンバーターに対する電流制限機能、LDOレギュレーターに対する過電流保護機能、ヒカップ動作もしくはラッチオフ過熱保護機能などを備える。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード1」に準拠する。パッケージは、実装面積が4mm×4mmの24端子SCQFN。ウエッタブルフランク構造を採用する。動作温度範囲は−40〜+125℃。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃。価格は明らかにしていない。