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 東芝の子会社でITサービス事業を手掛ける東芝ITサービスで循環取引が判明した。2020年1月18日にその事実を公表した東芝によると、循環取引の対象となる売上⾼は2019年度第2四半期までの累計(4〜9⽉)で200億円規模になるという。2020年2月14日に公表する東芝の2019年度第3四半期決算で該当部分の売上高や利益を消去する。循環取引は2019年度以外の複数年度にわたって行われたことも判明しており、今後の調査で200億円から上積みされる可能性もある。

 東芝によると、「循環取引の対象がサーバーなどの機器か、サービスかは調査中」(広報)とした。誰が関与していたのか、目的は何だったのかも調査中とした。一方、循環取引において東芝ITサービスが主体的な役割ではなかったとした。これは、自社が最初に循環取引を他社に持ちかける立場ではなかったという意味だという。

 循環取引はニイウスコーやメディア・リンクス、IXI(アイ・エックス・アイ)などIT業界で度々行われ、大きな問題を引き起こしていた。今回はこのIT業界の「あしき慣習」が再び行われた格好だ。ニイウスコーでは元会長が逮捕されたほか、メディア・リンクスの影響を受けた伊藤忠テクノソリューションズ(当時、伊藤忠テクノサイエンス)が7カ年に遡って決算修正を行い、親会社の伊藤忠商事も修正するなど大きな影響が出た。