三菱電機は2020年1月20日、外部からの不正アクセスにより企業の機密情報や個人情報が流出した可能性があると発表した。2019年6月28日に社内端末の不審な挙動を確認し、社内調査の結果、情報流出の可能性を確認したという。
三菱電機は、流出した可能性のある情報の範囲や詳細は「現時点では公表できない」(広報部)としている。ただし社内調査の結果、防衛、電力、鉄道などの社会インフラに関する事業については、機密性が高い技術情報や取引先に関わる重要な情報が流出していないことを確認したとしている。今回の不正アクセスによる被害も現在までに確認できていないという。
同社への不正アクセスは一部報道機関が1月20日朝に報道した。三菱電機は「想定される攻撃者には言及できない」(広報部)としているが、報道では中国系のサイバー攻撃集団が関与した可能性が浮上している。
三菱電機は防衛など社会インフラに関する情報流出の可能性は否定したが、流出した可能性がある個人情報に、一般消費者など社外関係者の情報が含まれる可能性は否定していない。「流出した可能性のある個人情報など被害状況については、近く公表するよう準備を進めている」(広報部)としている。