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 ドイツのダイムラー・トラック(Daimler Trucks)は2020年1月16日、ごみ収集車や消防車などの架装用ベース車である「Econic」を電動化し、2022年から量産する計画であると発表した。新たな電気自動車(EV)となる「Mercedes-Benz eEconic」は、先に電動化した大型トラック「eActros」を基にした構造で、まずはごみ収集車として提供する。2021年に地方自治体で試験運用を始め、2022年には量産を開始する予定。

「Econic」のごみ収集車
「Econic」のごみ収集車
(写真:Daimler Trucks)
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 欧州では陸上輸送の8割をトラックが担っているという。環境問題により大型トラックのEV化が期待されているものの、電池容量が少なく1回の充電で走行できる距離がeActrosで200kmと短いため、現状では長距離輸送には向かない。これに対し、ごみ収集車は都市部で毎日決まったルートを走行し、1日の走行距離が最大でも100km程度と短く、EVに適している。さらに住宅地を回るごみ収集車は、EV化により大幅に騒音を低減できる。また、頻繁に停止・発進を繰り返すため回生ブレーキを使って効率を高めることができる。

 Daimler Trucksは、持続可能な企業を追求しており、2039年までに欧州、日本、北米で販売する全ての新車を「Tank to Wheel(タンクから車輪まで)」でCO2ニュートラルにするとしている。eActrosはすでに一部のユーザーで試験運用を始め、2021年に量産する予定だ。米国では、中型トラックの「Freightliner eM2」と大型トラック「同eCascadia」の試験運用を開始した。小型トラック「FUSO eCanter」は、すでにニューヨーク、東京、ベルリン、ロンドン、アムステルダム、パリ、リスボンといった世界中の都市で140台が使用されている。また、2020年代の終わりまでに水素燃料で駆動する量産車を追加することを目指しているという。