PR

 米フォード(Ford Motor)は2020年1月16日、スペインのバレンシア工場に4200万ユーロ(約51億2400万円、1ユーロ=122円換算)を投資すると発表した。欧州市場で電動車が急速に成長しているため、電動車を生産するバレンシア工場に二つの電池組立ラインを導入し、同社の電動化戦略を促進する。同社は2020年末までに欧州で14モデルの電動車を導入する予定。

S-MAX Hybrid(左)とGalaxy Hybrid
S-MAX Hybrid(左)とGalaxy Hybrid
[画像のクリックで拡大表示]

 新しい電池組立ラインは、2020年9月から稼働を開始する予定。新型の「Kuga Plug-In Hybrid」「Kuga Hybrid」「S-MAX Hybrid」「Galaxy Hybrid」に搭載する電池を生産する。電池と車両を同じ場所で生産することで製造効率と持続可能性を高める。

 新しい電池組立ラインに、今回の投資のうち2400万ユーロを充てる。また、S-MAX HybridやGalaxy Hybridの組立ラインのアップグレードと新しいツールの追加に800万ユーロを充て、残りの1000万ユーロは新型「Kuga Hybrid」の生産支援に充てる。

 S-MAX HybridやGalaxy Hybridは2021年初頭に導入する予定。フルハイブリッドシステムは新型Kuga Hybridと共有し、衝撃吸収性のある防水構造の水冷式Liイオン2次電池パックを採用する。電池パックを車両下部に配置することで室内スペースを広くした。排気量2.5Lのガソリンエンジンを搭載しモーターと組み合わせたパワートレーンに、ブレーキ時に失われるエネルギーの9割を回収するブレーキ回生システムを組み合わせた。また、徐々にブレーキをかけることでエネルギー回生を最大化する「Brake Coach」機能付きのエネルギー消費監視システム「SmartGauge」を搭載する。これらにより、WLTPモードでのCO2排出量目標、140g/kmを実現した。合わせてNOx排出量も大幅に削減したという。