PR

 米Qualcomm(クアルコム)は2020年1月22日、Audi of Americaや米バージニア州運輸局(Virginia Department of Transportation、VDOT)と連携したC-V2X(Cellular Vehicle-to-Everything)の初期サービスを、バージニア(アウディ。)州北部にて開始すると発表した(Qualcommのニュースリリース)。FCC(Federal Communications Commission、米国連邦通信委員会)がC-V2X向けに確保する5.9GHz帯を使用し、Federal Department of Transportation(米国運輸省)が発表した「First Responder Safety Pilot Program」に従って、道路作業者やドライバーの安全性に焦点を置いたサービスを提供する。現在、米国内で年間3万6000人以上が犠牲となっている交通事故減少と道路の危険回避を目指して、2020年第3四半期から運用を始めるとしている。

出所:QualcommのTwitter
出所:QualcommのTwitter
[画像のクリックで拡大表示]

 今回のサービスでは、C-V2Xの特性を利用して、高速道路での作業領域に関する警告や、幹線道路での信号交差点進入時の情報配信などを行う。作業領域警告では、作業者の位置情報も含めて表示。信号情報配信では、Audi Traffic Light Information(TLI)による青信号までのカウントダウンサービスも提供する。どちらの通信も、C-V2X対応の「Qualcomm 9150」(関連記事)を使って、Audi Q8 SUV内のディスプレーに情報を送る。車とインフラストラクチャー間での緊急時の安全性確保用メッセージは、最小限の遅延時間で通信可能な直接通信で送信。緊急性の低い警告については、移動通信ネットワークを介した通信で提供する。

 様々なコネクテッドカーシステムに向けた設計を進め、スクールバスの安全確保やドライバーへの危険な道路状況の警告、渋滞の発生しやすい場所での混雑緩和、今後商用化される自動運転車の性能向上支援などへも対応していく。自動車から端末へ警告を送ることで、現在米国で年間6000件以上発生している歩行者の死亡事故回避も可能にしていくとしている。

 上記サービスに向けたソフトウエアとシステムの開発は、バージニア工科大学交通研究所(Virginia Tech Transportation Institute、VTTI)が請け負う。ソフトウエア開発後は、同研究所が中心となって実証実験を進めていくとしている。