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 台湾メディアテック(MediaTek)は、AI推論処理機能を備えたIoT機器の開発に向けた、新たなSoCを3製品発売した(ニュースリリース1)。3製品いずれも通常の製品番号のほかに呼称が付けられている。製品番号が「MT8362B」のSoCの呼称は「i300B」、「MT8362A」の呼称は「i300A」、「MT8385」の呼称は「i500」である。

今回の新製品である3種のSoC(i300B、i300A、i500)の応用機器例
今回の新製品である3種のSoC(i300B、i300A、i500)の応用機器例
MediaTekのイメージ
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 3製品のうちi300Bは、クラウド接続型音声アシスタント機能が付いたIoT機器、いわゆるスマートスピーカーに向けたSoC。1.3GHz動作の「Arm Cortex-A35」を4つ、オーディオコーデック、メモリーインタフェース(NANDフラッシュメモリーやeMMC、各種LPDDR/DDR型DRAMなど)、通信インターフェース(I2C、I2S、USB、Ethernetなど)といった回路を集積する。

i300Bの機能ブロック図、およびそれをベースにしたハードウエアプラットフォームの構成
i300Bの機能ブロック図、およびそれをベースにしたハードウエアプラットフォームの構成
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 i300Aは、スマートハブやタッチスクリーン付きディスプレーを搭載したIoT機器(スマート温度計、HMD、POSターミナル、エクササイズマシンなど)に向けたSoCである。1.3GHz動作のArm Cortex-A35(Arm TrsutZone対応)を4つと、13M画素対応のISP(Image Signal Processor)、GPUコアの「PowerVR GE8300」、オーディオコーデック、メモリーインタフェース(NANDフラッシュメモリーやeMMC、各種LPDDR/DDR型DRAMなど)、通信インターフェース(I2C、I2S、USB、Ethernet、MIPI、HDMIなど)といった回路を集積する。

 i300Bやi300Aと組み合わせる無線通信ICとして、MediaTekは「MT7668」を推奨している。MT7668はIEEE 802.11ac(2×2MIMO対応)やBluetooth 5をサポートする。

i300Aの機能ブロック図、およびそれをベースにしたハードウエアプラットフォームの構成
i300Aの機能ブロック図、およびそれをベースにしたハードウエアプラットフォームの構成
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 i500は、推論ベースのビジョン処理(人や物体の認識など)に向けたSoCである。具体的には、スマート・セキュリティー・システムやロボット、ドローンなどを挙げる。CPUはArm Cortex-A53を4つとArm Cortex-A73を4つで構成される。CPUコアの最大動作周波数は2GHz。推論処理向けに「Tensilica Vision P6」ベースのAPU(AI Processing Unit)や、GPUコアの「Arm Mali-G72 MP3」も集積している。また集積したISPは、最大25M画素の単眼、または最大16M画素の2眼カメラをサポートする。通信インターフェース回路は、I2C、I2S、USB、MIPIなどを備える。無線通信ICを外付けして、IEEE 802.11ac(2×2MIMO対応)やBluetooth 5をサポートする。

 MediaTekは、上述した3種のSoCをベースとしたIoT機器開発を支援する複数のパートナーと手を組んでいる。例えば、今回のニュースリリース1では、技術パートナーとして米DSP Concepts、ノルウェーElliptic Labs、米Esper Enterprisesの3社を、設計サービスパートナーとして台湾InnoComm Mobile Technology、米OLogic、インドSasken Technologies、米Synapse, A Cambridge Consultants Companyの4社を紹介している。