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 リコー電子デバイスは、バッテリー電圧モニター出力機能を搭載した昇降圧型DC-DCコンバーターIC「RP605シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。同社従来品である昇降圧型DC-DCコンバーターIC「RP604シリーズ」に、バッテリー電圧モニター出力機能を追加した製品だ。入力電圧範囲は+1.8〜5.5Vと広い。コイン型電池や、Liイオン2次電池、電気二重層コンデンサーなどを入力源として利用できる。さらに、「+1.8Vと低い入力電圧でも動作するため、バッテリーに蓄えたエネルギーを有効活用でき、バッテリー駆動時間を延ばすことができる」(同社)という。出力電圧は+1.6〜5.2Vの範囲で設定できる。最大出力電流は300mA。出力電圧の誤差は±1.5%である。センサーやマイコン、無線通信ICなどを搭載したIoT端末などに向ける。

バッテリー電圧モニターを搭載した昇降圧型DC-DCコンバーターIC。リコー電子デバイスの写真
バッテリー電圧モニターを搭載した昇降圧型DC-DCコンバーターIC。リコー電子デバイスの写真
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 今回追加したバッテリー電圧モニター出力機能は、バッテリーからの入力電圧を1/3、もしくは1/4に分圧して出力するものだ。この出力をマイコンなどに搭載したA-D変換器に入力することで、バッテリーのエネルギー残量を監視する機能が実現できる。従来は、マイコンに内蔵したA-D変換器の入力インピーダンスが低いため、バッテリー電圧をモニターする信号を、外付け抵抗による分圧回路を低インピーダンスで組む必要があった。このため、分圧抵抗での消費電流が大きくなり、システム全体の消費電力を増やす原因になっていた。そこで今回は、DC-DCコンバーターICの内部でバッテリー電圧を分圧して、専用端子(BM端子)からバッファー出力することで、この問題を解決した。バッテリー電圧モニター出力機能の追加による消費電力の増加分は0.1μAと少ない。

 出力コンデンサーの自動放電(オートディスチャージ)機能を備える。無負荷時の消費電流は、DC-DCコンバーター部が0.3μA(標準値)、バッテリー電圧モニター部が0.1μA(標準値)であり、合計すると0.4μA(標準値)になる。パッケージは、外形寸法が2.315mm×1.71mm×0.36mmの20端子WLCSP。このほか、現在、外形寸法が3.0mm×2.7mm×0.6mmの12端子DFN2730パッケージ封止品も開発中である。20端子WLCSP封止品はすでに量産を始めている。1000個購入時の参考単価は300円。12端子DFN2730封止品は2020年4月に量産を開始する予定だ。量産規模は、20端子WLCSP封止品と12端子DFN2730封止品を合わせて月産200万個である。