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 CureAppが高血圧を対象とした治療用アプリ(デジタルセラピューティクス:DTx)の治験を開始した。2020年9月まで治験を実施し、2021年の承認申請を目指す。「高血圧の領域で治療用アプリの承認を目指した治験を実施するのは我々が世界で初めてだ」と同社の佐竹晃太社長は話す。

高血圧を対象とした治療用アプリ(出所:CureApp)
高血圧を対象とした治療用アプリ(出所:CureApp)
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 高血圧は肥満や塩分摂取の過多、運動不足、睡眠不足、ストレス、たばこなどの嗜好品が影響しており、個人によって主要な原因はさまざま。「医師は限られた外来時間で個々の生活習慣の修正を指導するのは難しい」と佐竹社長は指摘する。

 CureAppは自治医科大学循環器内科学講座の苅尾七臣教授と共同で、医師の診療方針や論文などをアプリのアルゴリズムに実装した。

 高血圧の治療用アプリは、患者の血圧と生活習慣のデータから、個人ごとに高血圧の原因をアルゴリズムが自動分析し、最適な治療ガイダンスを通知する。例えば「ドレッシングをかけないでください」といった食事に関するものや、運動、睡眠に関する行動改善を促す。医師は診療でアプリの内容を参照できる。

 今回の治験の対象者は、軽症で医薬品を服用していない高血圧患者。高血圧診療のガイドラインに沿った生活習慣の指導のみを受ける180人と、ガイドラインに沿った生活習慣の指導に加えてCureAppの治療用アプリを利用する患者180人を比較する。主要な評価項目は治療開始後12週時点の血圧の変化量(自由行動下血圧測定による24時間の収縮期血圧の平均値のベースラインからの変化量)になる。

 CureAppは現在、ニコチン依存症の患者を対象とした治療用アプリの承認申請を実施した段階。他にも非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を対象とした治療用アプリを開発中である。