EC事業者など向けに物流サービス事業を手掛けるオープンロジ(東京・豊島、伊藤秀嗣代表)は1月31日、クラウド型倉庫管理システム「OPENLOGI Platform Connect」の提供を始めると発表した。自社で利用中の倉庫管理システムを元にSaaS化して倉庫事業者に提供する。今後3年で500事業者への導入を目指す。

提供を始める「OPENLOGI Platform Connect」の概要
提供を始める「OPENLOGI Platform Connect」の概要
(出所:オープンロジ)
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 2013年設立のオープンロジは提携する十数社の物流倉庫事業者の空きスペースを活用し、EC事業者を中心とする顧客の商品在庫の入庫、保管、発送といった物流サービスを低価格で提供するサービス「OpenLogi」を展開する。同社によると累積顧客数は6000社に達する。

 今回提供を始めたOPENLOGI Platform Connectは、主力の物流サービス事業に使っている倉庫管理システムをSaaS化し、倉庫事業者向けに提供するもの。

 同社がOpenLogiサービスで提供している荷主向け、倉庫事業者向けの両方の機能をほぼそのまま提供する。具体的には入出庫・在庫管理、発送指示といった手続き業務や出荷作業指示書の作成、返品や未登録商品の処理、破損品の確認といったイレギュラー業務にも対応できる。

 Yahoo!ショッピングなど各種ECモールへのシステム連携が実装済みなのに加え、ヤマト運輸や日本郵便といった物流事業者にも対応。発送伝票を自動作成できる。税関向け書類(インボイス)も作成でき、海外発送にすぐに対応できる。

 オープンロジによると中小の倉庫事業者の多くは倉庫管理の自社システムを有していなかったり、荷主ごとに異なる管理システムを使っていたりするケースが多いという。初期費用やランニングコストの負担が小さいクラウド型の倉庫管理システムなら小規模な事業者でも導入できる。業務の標準化により、効率化につながる効果も期待できるとする。

 2019年10月から8社の倉庫事業者に試験提供して機能を検証。各社の業務に十分適用できるとして正式サービス化を決めた。価格は検討中で、この事業を統括する同社執行役員アウトソーシング事業統括の相沢景介氏は「導入しやすさを優先し、顧客の負担を他社クラウドの1/5くらいにしたい。初期費用ゼロもあるかもしれない」と話す。「3年で500社に導入し、業界で10%程度のシェアを握りたい」(同氏)と意気込む。