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 日本音楽著作権協会(JASRAC)は2020年2月4日、音楽著作権の管理業務にブロックチェーンを活用する実証実験を2020年2月17日~3月13日に実施すると発表した。5社前後の大手音楽出版社の協力を得て取り組む。本格導入については未定としている。

 実証実験では、音楽出版社がJASRACに作品届を提出する前段階の作業をテーマにする。音楽出版社や作詞者・作曲者などが「自社または自身が創作した楽曲である」旨の記録をブロックチェーンで作成し、「デジタルコンテンツのハッシュ値」「創作者のID」「時刻証明情報」を音楽作品ごとにセットにして記録する。

 この記録に、楽曲に関する任意のメタデータも追記できる。記録の生成者は他社に記録の閲覧・追記権限を与えられる。将来的にはこの閲覧権限の付与機能を使って、創作者からJASRACに対する「作品届」など各種届け出に活用することを目指す。

 「JASRAC管理楽曲の管理は作品データベースで実施している。これをブロックチェーンに置き換えることは現実的でない。しかし、作品データベースの周辺領域であればブロックチェーンを使えるのではと考えている」。JASRACでブロックチェーン活用の検討に携わる中戸川直史常任理事はこう話す。実証実験に使うブロックチェーン基盤やWebアプリケーションなどのシステムはソニーが構築する。