NECなど6組織は2020年2月4日、「空間音響MR(Space Sound Mixed Reality、SSMR)」サービス事業を促進する「SSMRビジネス推進コンソーシアム」を設立したと発表した。文化遺産や観光名所の集客力を高めて地域の活性化を図る狙い。2020年度に47都道府県で1サービス以上を実施することを目標に掲げる。

 空間音響MRサービスでは、NECが開発した音源を空間に仮想的に固定する「音響定位技術」とAR(拡張現実)技術を活用する。前者は彫像といった特定の物から語り掛けられるような音響効果を得られる技術だ。これにAR映像を組み合わせることで、現実世界と仮想空間が高度に融合したMR体験を提供する。

 同コンソーシアムは、空間音響MRサービスの第1弾として2020年2月10日から3月21日まで香川県善通寺で実証実験「VoiCineWALK 善通寺~こころに響く空海の言葉」に取り組む。4万5000平方メートルにおよぶ境内をARのお遍路案内キャラクターと共に巡り、現代によみがえった弘法大師・空海から正しい道を歩むための教えを学ぶという設定だ。

香川県善通寺でのサービス実証のイメージ
香川県善通寺でのサービス実証のイメージ
(出所:NEC)
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 専用アプリをインストールしたスマホと音響定位技術に対応する専用イヤホンを利用者に貸し出す。声の出演者として俳優や声優を起用し、ナビゲーター役は高畑淳子さん、空海役は橋爪功さん、お遍路案内キャラクターは折笠富美子さんらがそれぞれ務める。

 コンソーシアムはNECのほか、漫画制作のコアミックス、販売促進用資材を手掛ける総合商研、地域情報誌の発信を支援する日本地域情報振興協会、映像制作・コンテンツ制作支援のフレッシュハーツ、ファンクラブ運営のル・スポールが参加する。