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 フォトロン(本社東京)は、3D-CAD「図脳CAD3D」の新版として、意匠設計段階での使いやすさを高めた「同V2」を2019年2月7日から提供する(図1、ニュースリリース)。下絵画像の取り込みやNURBS曲線・曲面の作成を可能にするなど、サーフェスモデリング機能を強化している。価格は80万円(税別)。別途、年額15万円(同)の保守サポートへの加入が必要となる。

図1:「図脳CAD3D」の操作画面イメージ
図1:「図脳CAD3D」の操作画面イメージ
(出所:フォトロン)
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 図脳CAD3Dは、仏ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)の3D-CAD「CATIA」との互換性が高いのが特徴(関連記事)。CATIAで使用する3Dモデリングカーネル「CGM CoreModeler」〔米スペイシャル(Spatial)〕を搭載し、「CATIA V5」「同 V6」のネーティブデータを直接取り込める。CATIAのパーツデータを取り込んで編集したデータは、ネーティブデータのままCATIAへの出力が可能だ。

 新版では、意匠設計機能を向上させるとともに、サーフェスモデリング機能を強化した。まず、下絵画像の取り込み機能を搭載(図2)。意匠設計の担当者は、手描きのスケッチの輪郭をトレースしながら3D-CADデータを作成できる。

図2:下絵画像の取り込み機能
図2:下絵画像の取り込み機能
(出所:フォトロン)
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 加えて、CGソフトなどデザイン用途で使われるNURBS曲線・曲面の作成機能や編集機能を持たせた(図3)。詳細設計の場面で使われるスプライン要素とNURBS要素の相互変換が可能だ。さらに、デザインの品質を維持しながら3D-CADデータを編集できるように、曲率表示やゼブラマッピングなどの評価機能を追加している。

 併せて、処理の速度を高めた。大容量アセンブリデータの取り込み時間を短縮できるので、部門ごとや取引先ごとに異なる3D-CADソフトを使用している場合でも、3D-CADデータを取り扱いやすくなるという。

図3:意匠設計のイメージ
図3:意匠設計のイメージ
(出所:フォトロン)
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 その他、データトランスレーター「3D InterOp」を装備し、複数のCADフォーマットのデータ互換性を確保。複数の3D-CADソフトが使われている環境でも3D-CADデータを正確につないで活用できるという。CATIA以外では「SOLIDWORKS」〔仏ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)〕や「NX」〔米シーメンスPLMソフトウェア(Siemens PLM Software)〕、「PTC Creo」(米PTC)、「Inventor」〔米オートデスク(Autodesk)〕といった3D-CADソフトに加えて、NURBSモデラー「Rhinoceros」〔米ロバート マクニール&アソシエイツ(Robert McNeel & Associates)、日本での取り扱いはアプリクラフト〕のネーティブデータも標準で読み込める。

 さらに、3D-CADの初心者でも短期間で操作方法を身につけられるように、操作履歴や拘束条件にとらわれないダイレクトモデリング手法を採用している。マウスを使って3D形状を直感的に編集・修正できるという。例えば解析部門で使用する場合、担当者は受領した3D-CADデータから不要な部分を削除し、データ容量を減らした上で解析用モデルを作れる(図4)。

図4:解析用モデルの作成イメージ
図4:解析用モデルの作成イメージ
(出所:フォトロン)
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 フォトロンによると日本では、設計は3D-CADを、製造現場は紙に出力した平面図を使うといった「工程間の断絶」が多発しているという。全社で3D-CADを導入していても、部門によって利用するソフトが異なると正確にデータを受け渡せず、データ修正に手間と時間、コストがかかる。図脳CAD3Dを利用することで、こうした工程間の断絶の解消を図れるとしている。