米Qualcomm(クアルコム)は2020年2月4日、5GとAIそれぞれの最先端技術を組み合わせた「インテリジェントワイヤレスエッジ」構想を発表した(Qualcommのブログ)。大量のデータを、その情報源の近くにある端末内やエッジクラウド上でAI処理し、低遅延大容量の5Gで通信する。これにより、個人的な情報を高度に、安全に処理できるようになり、様々な利益を生み出せるとしている。

インテリジェントワイヤレスエッジ環境が様々な利益を産み出す
インテリジェントワイヤレスエッジ環境が様々な利益を産み出す
出所:Qualcomm
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AIは5Gネットワークや端末を改善する

 5Gネットワークや端末にAIを適用することで、無線通信を効率化し、バッテリー寿命を延ばし、ユーザー体験を強化することができる。AIを利用して無線通信を改善するには、従来の方法では解決が困難で、かつ、機械学習での解決に適している課題を見つけることだ。Qualcommでは、無線とAIに関する長年の研究結果を生かし、ネットワーク管理の主要分野であるサービス品質強化や導入の簡素化、ネットワーク効率向上やネットワークセキュリティー改善などへのAI適用を検討している。例えば、AIで異常な周波数利用を検出することで、データの許容量を超える通信やなりすましといったネットワーク通信異常を検出できる。

AIは高度な5Gネットワーク管理を可能にする
AIは高度な5Gネットワーク管理を可能にする
出所:Qualcomm

 AIを使って無線認識を強化することで、5G通信の改善に貢献できる。人間より機械学習の方が、複雑な無線周波数信号の認識に長けているからだ。無線認識が向上すれば、端末の体験強化やシステム性能改善、無線通信時のセキュリティー向上など、様々な改善が可能になる。

端末に搭載されたAIが5Gエンドツーエンドのシステムを改善する
端末に搭載されたAIが5Gエンドツーエンドのシステムを改善する
出所:Qualcomm
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