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 米ガートナー(Gartner)は、世界の主要電子機器メーカーの半導体消費に関する2019年の調査結果(速報値)を発表した(ニュースリリース1)。2019年は世界の半導体消費全体の8.6%を占めた米アップル(Apple)が、4年ぶりに半導体購入金額でトップの企業になった。2位は同8%の韓国サムスン電子(Samsung Electronics)である。

2019年の世界の主要電子機器メーカーの半導体消費に関する調査結果(速報値)
2019年の世界の主要電子機器メーカーの半導体消費に関する調査結果(速報値)
出典:ガートナー(2020年2月)
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 Gartnerが毎年発表する半導体消費に関する調査結果で、ここのところずっと、AppleとSamsungはトップ2社の地位におり、3位以下を大きく引き離している。AppleとSamsungの購入金額は近く、2015年の購入金額は速報値ではSamsungの方が大きかったが(ニュースリリース2)、確定値は僅差でAppleが上回ったことがあった(ニュースリリース3)。

 2019年の世界の半導体消費金額は前年比で11.9%減少した。ガートナー ジャパンシニアプリンシパルアナリストの山地正恒氏によれば、減少の主な要因はメモリーIC価格の大幅な下落だという。「2018年は、多くの電子機器メーカーにとってメモリー価格の高騰が大きな負担となっていた。2019年はこの状況が改善され、主要メーカー各社は浮いた予算を活用して、より高性能なプロセッサーIC〔マイクロプロセッサー(MPU)など〕やメモリーICを搭載することで自社製品の性能を向上させた」(同氏)。

キオクシア、日本メーカーで唯一トップ10入り

 Gartnerは2019年における世界の半導体メーカーの売上高ランキングも発表している(ニュースリリース4)。上述の通り、メモリーICの購入金額が減り、その分がプロセッサーICに回り、米インテル(Intel)が3年ぶりにトップに返り咲いた(関連記事1)。Intelの売上高は前年比0.7%と微減にとどまったのに対し、Samsungは29.1%も減少したのが響いた。

2019年の世界の半導体メーカー売上高上位10社(速報値)
2019年の世界の半導体メーカー売上高上位10社(速報値)
出典:Gartner(2020年1月)
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 上位10社のうち、唯一前年比で売上高が増えたのがキオクシア(旧東芝メモリ)だ。3.1%増加した。同社は日本メーカーの中で、今回、唯一トップ10入りした企業でもある。