東芝は2020年2月14日、子会社の東芝ITサービスが関与した循環取引について調査結果を公表した。調査の結果、「特定の取引先の営業担当者が主導して(循環取引を)組成した」とし、東芝ITサービスの役職員による主体的な関与や組織的な関与は認められなかったと結論付けた。
循環取引は2015年11月から2019年7月までに計26件あり、売上高は合計で435億2800万円に上った。案件の規模は1250万円から約98億円までと幅広い。26件全てが「直送」の取引だった。納品物を調達先から、最終顧客が指定する納品先まで直接送る取引である。
東芝は過年度の決算訂正はしないとした。各会計年度の連結財務諸表に対し、循環取引が与える影響が限定的であるためだ。調査報告書は循環取引が生じた原因について、東芝ITサービスの社内規定や運用の不備、特定の個人への権限集中などを挙げた。
関連記事:部下に「おまえ疑っているのか」、ネットワンA氏による循環取引の内幕
関連記事:循環取引「6社目」が判明、ダイワボウ情報システムが関与
関連記事:「A氏が単独で行っていた」、ネットワンシステムズが循環取引で中間報告書
関連記事:全容が見えてきた7社関与の循環取引、残る疑問は首謀者「某社X氏」の正体
関連記事:「6社が関与・某社に介入を求められた」富士電機がIT子会社の循環取引の経緯公表
関連記事:ネットワンシステムズ一時ストップ安、循環取引問題で時価総額1200億円減
関連記事:みずほ東芝リースでも実在性に疑義のある取引、架空取引の認識は否定
関連記事:[独自記事]東芝子会社らの循環取引、富士電機子会社も関与の可能性
関連記事:東芝子会社の200億円循環取引、ネットワンシステムズと日鉄子会社が関与か
関連記事:ネットワンシステムズが決算を延期、IT業界で「実在性に疑義のある取引」相次ぐ
関連記事:IT業界の「悪癖」再び、東芝IT子会社が200億円の循環取引
関連記事:循環取引「6社目」が判明、ダイワボウ情報システムが関与
関連記事:「A氏が単独で行っていた」、ネットワンシステムズが循環取引で中間報告書
関連記事:全容が見えてきた7社関与の循環取引、残る疑問は首謀者「某社X氏」の正体
関連記事:「6社が関与・某社に介入を求められた」富士電機がIT子会社の循環取引の経緯公表
関連記事:ネットワンシステムズ一時ストップ安、循環取引問題で時価総額1200億円減
関連記事:みずほ東芝リースでも実在性に疑義のある取引、架空取引の認識は否定
関連記事:[独自記事]東芝子会社らの循環取引、富士電機子会社も関与の可能性
関連記事:東芝子会社の200億円循環取引、ネットワンシステムズと日鉄子会社が関与か
関連記事:ネットワンシステムズが決算を延期、IT業界で「実在性に疑義のある取引」相次ぐ
関連記事:IT業界の「悪癖」再び、東芝IT子会社が200億円の循環取引