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 ルネサス エレクトロニクスは、2019年通年(1月~12月)および第4四半期(10月~12月)の決算を発表した(決算短信:PDF)。通年の売上高は7182億円で、前年比で5.1%減少した。IFRS(国際財務報告基準)による営業利益は前年の約1/10の68億円に激減し、最終損益(親会社の所有者に帰属する当期損益)は59億円の赤字となった。前年のIFRS最終損益は8億円の黒字だった。

2019年通年および第4四半期決算の概要(IFRS/GAAPベース)
2019年通年および第4四半期決算の概要(IFRS/GAAPベース)
ルネサスのスライド
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 2019年は米中貿易摩擦による経済先行の不透明感が半導体業界に影を落とし、半導体の世界売上高は、WSTSや米SIAによると前年比で12.1%減少し(関連記事1の2ページ目)、米Gartnerによると11.9%減少した(関連記事1の1ページ目)。ただし売上高が大きく減ったのはメモリーICで、メモリーICを除くと1.7%の減少になるという(WSTSや米SIA)による。半導体メーカーによって減少幅は異なり、米Intelは0.7%減、伊仏合弁STMicroelectronicsは2.1%減、オランダNXP Semiconductorsは3.1%減(いずれもGartnerによる)。これら3社がルネサスよりも減少幅が小さい一方で、米Broadcomは6.0%減、米Texas Instrumentsは9.5%減、米Qualcommは12%減と、ルネサスよりも減少幅が大きかった。

 なおIFRS決算値から買収などで発生する非経常経費などを除いた、いわゆるNon-GAPPベースでは、2019年通期の営業損益は931億円で、前年の1040億円から約10%減少した(関連記事2)。GAPPベースの2019年通期の最終損益は764億円で、前年の834億円から約8.4%減った。

2019年通年および第4四半期決算の概要(Non-GAAPベース)
2019年通年および第4四半期決算の概要(Non-GAAPベース)
ルネサスのスライド
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 2019年第4四半期の売上高は1920億円で、前四半期比で4.7%増(関連記事3)、前年同期比で2.3%の増加だった。2019年第4四半期のIFRSベースの営業利益は106億円。2018年第4四半期は11億円の営業損失だった。IFRSベースの最終損益は2019年第4四半期は8億円の黒字、2018年第4四半期の109億円の赤字から回復した。また、Non-GAAPベースでは、2019年第4四半期の営業損益/最終損益は315億円の黒字/216億円の黒字であり、2018年第4四半期の営業損益/最終損益194億円の黒字/72億円の黒字から利益が増えている。