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 「2019年第4四半期(9~12月)が景気の底。2020年度は回復する」――。DMG森精機取締役社長の森雅彦氏は、2020年2月14日に開いた2019年度決算説明会でこう述べ、2020年度は受注が戻ってくるとの見方を示した。

図 DMG森精機取締役社長の森雅彦氏
図 DMG森精機取締役社長の森雅彦氏
(写真:日経クロステック)
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 同社の2019年度(1~12月)の決算は、受注額が前年度比22.9%減の4094億円、売上高が同3.1%減の4858億円となった。売上高の減少が3.1%にとどまったのは「動きの長い案件があった」(森氏)ためという。好調だった2018年度の受注残が効いた格好だ。営業利益は同3.0%増の373億円となった。粗利改善やサプライチェーンの改善が効いているという。営業利益率は、前年より0.5ポイント高い7.7%だった。

図2 決算概要
図2 決算概要
(出所:DMG森精機)
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 受注額の業種構成では、これまで20%以上あった自動車向けが16%にまで減少したものの、航空・宇宙向けは16%と同等となり、受注の分散化が進んだとしている。「当社はジェットエンジンやランディングギアに強い」(森氏)と今後も航空機は伸びるとの見方を示した。加えて、古い工作機械の置き換えに当たり5軸化や複合化、自動化するユーザーが多いため受注単価が前年度比で6%高くなった他、補修部品の受注やサービス受注も伸びているという。

図3 本体受注
図3 本体受注
(出所:DMG森精機)
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図4 受注単価の推移
図4 受注単価の推移
(出所:DMG森精機)
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 同社の製品はグローバルで30万台が稼働しており、そのうち10万台は20年以上使われており、特に古い製品のうち単機能のものが、旋削機能付きや同時5軸に置き換わりつつあるという。森氏は「(複合化や工程集約によって)ここ数年で、10万台以上が4万~5万台に置き換わる。2020~30年に50万台の更新需要が見込める。今後10年の計画で最低10万台、最大15万台を更新需要の中で売り上げたい」と意気込みを見せた。