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 楽天モバイルは2020年2月17日、自営の第4世代移動通信システム(4G)サービスで一時通信障害が発生したと発表した。同社の自営4Gサービスで通信障害が発生するのは2019年12月に続き2度目。2020年4月から自営4Gサービスの商用化を予定している同社にとって痛手となりそうだ。

楽天モバイルの4G試験サービスで、2019年12月に続き2度目の通信障害が発生。音声通話が2時間弱にわたり利用できなかった
楽天モバイルの4G試験サービスで、2019年12月に続き2度目の通信障害が発生。音声通話が2時間弱にわたり利用できなかった
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 通信障害が発生したのは2020年2月17日の午後8時頃。午後9時47分に復旧するまで2時間弱にわたり、大阪市と名古屋市の一部エリアで音声通話が利用しづらくなったり利用できなくなったりして約70人に影響が及んだ。原因は「調査中」(楽天モバイル)としている。

 同社は当初、2019年10月に自営4Gサービスを商用化する予定だった。しかし基地局網などの整備が遅れたため、同月時点では5000人限定の試験サービス「無料サポータープログラム」にとどめていた。

 2019年12月には約2時間半に及ぶ通信障害が発生。課金を制御する機器が内蔵するデータベース管理システム(DBMS)において、複数の処理が互いの終了を待ち合う、いわゆるデッドロックが発生して機能が停止した。同社が自営4Gサービスの売りとするネットワークの仮想化(NFV)が原因ではなかったものの、総務省から行政指導を受け、過負荷試験の徹底や監視体制の強化をはじめとする再発防止策を2020年1月に報告していた。

 同社は2020年に入り自営4Gサービスの商用化に向けた準備を加速。楽天の三木谷浩史会長兼社長が同年1月、楽天モバイルの最高経営責任者(CEO)を兼任したほか、商用化の時期を「4月」と明言していた。2020年1月には無料サポータープログラムで2万人を追加募集。楽天が同年2月13日に開催した決算会見では、三木谷会長兼社長が「楽天モバイルの料金プランを3月3日に発表する」と宣言したばかりだった。