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 米マイクロチップ(Microchip Technology)は、同社のハイエンド8ビットMCU「PIC18シリーズ」の新製品として「PIC18-Q43ファミリー」を発表した(ニュースリリース)。CPUコアと独立して動作可能な周辺回路(Core Independent Peripheral)を複数備えていることが特徴である。

新製品の簡略版の機能ブロック図
新製品の簡略版の機能ブロック図
Microchipの図
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 PIC18でCIPを初めて集積した製品は、2016年10月に発表の「PIC18F K40ファミリー」だった(関連記事)。今回リアルタイム制御向けのPIC18 QシリーズにCIPが搭載されたことで、ほとんどの処理がCIP側にオフロード可能になり、ほぼ0に近いレイテンシーで実行できるようになるという。「新製品は、様々なリアルタイム制御向けに最適」と同社は説明している。

 CPUコアの動作周波数は64MHz。集積するフラッシュメモリー容量やSRAM容量、I/Oピン数、A-D変換器の入力チャネル数などが異なる9品種を用意する。フラッシュメモリー容量は最大128Kバイトで、SRAM容量は最大8Kバイト、最大I/Oピン数は45、A-D変換器の入力チャネル数は最大43である。このほかのメモリーとして、9品種すべてが1KバイトのEEPROMを集積する。

最大規模のメモリーを集積する3品種の概要
最大規模のメモリーを集積する3品種の概要
Microchipの表
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 CIPとして集積するのは9品種とも基本的に同じ周辺回路で、6チャネルのDMA(Direct Memory Access)、3つの16ビットPWM(2出力タイプ)、8つのCLC(Configurable Logic Cell)、24/35/43入力チャネルの12ビットA-D変換器(演算機能付き)、3つのCWG(Complementary Waveform Generator)、ZCD(Zero Cross Detect)モジュールなどである。外部インターフェースとしてはUART/SPI/I2Cなどに対応する。

 PIC18-Q43ファミリーには様々なパッケージが用意され、現在、量産出荷中である。価格は大量購入時、1個あたり0.64米ドルから。アプリケーション開発向けに評価ボードの「PIC18F57Q43 Curiosity Nano board」を14.99米ドル(記事執筆時点)で提供する。また、同社のMPLAB X IDEやMPLAB Xpress IDEなどを利用してのソフトウエア開発が可能である。

評価ボードの「PIC18F57Q43 Curiosity Nano board」
評価ボードの「PIC18F57Q43 Curiosity Nano board」
Microchipのスライド
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