音楽教室のレッスンでの演奏に対する音楽著作権使用料徴収の是非を巡り音楽教室側と日本音楽著作権協会(JASRAC)が争っている訴訟で、東京地方裁判所(佐藤達文裁判長)は2020年2月28日、JASRAC側勝訴とする判決を言い渡した。
訴訟はヤマハ音楽振興会をはじめとする音楽教室の運営企業など251の法人・個人が「JASRACに著作権使用料の請求権が存在しないことの確認を求める」として、JASRACを相手取り2017年6月に提起。東京地裁で審理されていた。
訴訟では、音楽教室のレッスンにおける演奏が、音楽著作権のうち演奏権について定めた著作権法22条の「公衆に直接見せ又は聞かせる」行為に当たるか否か、などが争点となった。
判決を受けJASRACは同日午後4時に記者会見を開く。音楽教室側で組織する「音楽教育を守る会」も同日午後に声明を出すとしている。