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 日本のチームが、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる1人乗りの小型航空機(エアモビリティー)の開発コンテスト「GoFly」で大きな賞を獲得した。米ボーイング(The Boeing Company)が主スポンサー(グランドスポンサー)を務める同コンテストで、日本のチーム「teTra(テトラ)」が「Disruptor Award」を受賞。賞金は10万米ドル(1080万円、1米ドル=108円換算)。同賞のスポンサーである、米国の大手航空機用エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)が選んだ。

 2020年2月28~29日(米国現地時間)、GoFlyの最終飛行審査を兼ねたイベント「Final Fly-Off」が米国・マウンテンビューにある米国航空宇宙局(NASA)のエイムズ研究センター内で開催された(同月27日は懇親会のみ)。そこで受賞が発表された。

「Disruptor Award」を受賞し、喜ぶteTraのメンバー
「Disruptor Award」を受賞し、喜ぶteTraのメンバー
(撮影:日経クロステック)
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 teTraは、GoFlyに参加するために、東京大学博士課程に在籍する中井佑氏をリーダーとして有志によって結成された空飛ぶクルマの開発プロジェクトチームである。GoFlyにはこれまで103カ国から854チームが参加したという。最終飛行審査に進めたのは24チームで、このうちteTraは日本で唯一のチームだった。

teTraの機体
teTraの機体
(撮影:日経クロステック)
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 最終日である同月29日は晴天だったものの強風で飛行できなかったため、最優秀賞を含めた複数の賞のうち、受賞対象となったのはDisruptor Awardだけ。すなわち、実質的な「グランプリ(大賞)」となった。そのため、発表直後にteTraのメンバーは喜びを爆発させた。現地入りしたteTraのスポンサーで、炭素繊維強化樹脂(CFRP)などの複合材の成形・加工を手掛けるUCHIDA(埼玉県・三芳町)代表取締役社長の内田敏一氏と抱き合い、喜びを分かち合っていた。

写真中央の抱き合う男性2人のうち、正面を向いているのがteTraの中井氏で、後ろ姿がUCHIDAの内田氏。
写真中央の抱き合う男性2人のうち、正面を向いているのがteTraの中井氏で、後ろ姿がUCHIDAの内田氏。
(撮影:日経クロステック)
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