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 米グーグル(Google)など「GAFA」が推す映像符号化方式(動画コーデック)と対抗する特許権利者団体に、このほどNTTドコモなど9社が新たに加わった(ニュースリリース)。併せて、権利者団体は保有特許のリストを公開した。GAFA陣営との争いを本格化させる。

 GAFAが推す規格が、米国の非営利団体アライアンス・フォー・オープン・メディア(AOM)が2018年に公開した「AV1(AOMedia Video 1)」。動画配信大手が集って「ロイヤルティーフリー」を掲げ、現行の標準規格である「H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)」との主役争いで優位に立つ勢いである。

 AV1の台頭を抑えるために現行規格の特許保有者が集まったのが、欧州拠点の知財管理会社シズベル(SISVEL)が設立した特許権利者団体である。かねてNTTや東芝、JVCケンウッドなど日本企業が多く加わっていたが、このたび新たに9社が加わった。

 シズベルは、AV1が抵触していると主張する保有特許リストを2019年7月に公開するとしていた。遅れていたが、このほど発表した。

 今後、GAFA陣営のAOMに対して、AV1が権利者団体の特許を侵害していると主張し、ロイヤルティーの支払いを求めるものとみられる。スマートフォンの全てにAV1が採用されると仮定すれば、ロイヤルティーは年間数百億円に達する可能性がある。

(出所:シズベルのホームページ)
(出所:シズベルのホームページ)
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