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 三菱航空機(本社愛知県・豊山町)は2020年3月11日、開発中の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」の飛行試験機(10号機)の初飛行に際し、イベントや記者会見などを実施しないと発表した。その理由を同社は、「日本政府および地方自治体などの方針に従い 、集団感染拡大防止の観点から接触機会の削減のため」としている。

 「スペースジェットM90」(旧MRJ90)の飛行試験機10号機は、M90の型式証明取得に向けた設計変更を反映した重要な機体。この初飛行は、型式証明取得に向けた飛行試験の一環として実施される。「安全性を確保しながら他試験との日程を考慮しつつ 、準備ができ次第(10号機の初飛行を)実施する予定」(同社)とし、初飛行の日程は事前に明らかにしない方針だ。初飛行の様子は終了後に、プレスリリースと同社提供の写真、パイロットや機長のコメントで披露される予定。

 三菱航空機の親会社である三菱重工業は2020年2月、三菱スペースジェットの量産初号機の納入時期を、従来の2020年半ばから2021年度以降へと延期することを明らかにしている(関連記事)。この際、具体的な納入時期については明言しておらず、飛行試験機10号機の初飛行および、飛行試験の拠点である米国モーゼスレイクへの同機体の回送(フェリーフライト)のタイミングで納入時期を絞り込めるとの見解を示していた。

小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」
小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」
(写真:三菱航空機)
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