PR

 日立製作所は2020年3月17日、同社の水戸事業所(茨城県ひたちなか市)で勤務する従業員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。当該従業員、および当該従業員と濃厚接触した可能性がある同社従業員、当該従業員と同じ建屋で勤務していた同社従業員に対して同日の定時をもって14日間の自宅待機(在宅勤務、各種休暇など)を指示した。この建屋では、鉄道車両電気システムおよび信号システムの設計・開発などの業務を行っており、約1000人が勤務していた。

 日立製作所によれば、当該従業員は現在、茨城県の所管保健所の指導下で療養中という。当該従業員が勤務していた建屋は、消毒作業を実施する予定。設計・開発の進捗への影響は、今後精査する。水戸事業所には、鉄道車両電気システムと信号システムの工場があるが、「工場には現時点で大きな影響はない」(同社)。

 同社はこれまで、「従業員本人が体調不良の場合、あるいは同居家族の感染・濃厚接触が確認された場合は出社しない、させないことを徹底」「可能な範囲で在宅勤務やサテライトオフィス勤務、時差出勤」「グループ内出張の原則自粛」「顧客への出張・面会の時期見直し」「同社主催で社内外の100名以上が集まる会議やイベントは原則自粛」「少人数会議は必要性を検討の上で判断し、出席者にはマスク着用を推奨」「社外の会議やイベントへの参加は必要性を検討の上で可能な限り自粛し、参加する場合は最少人数でマスク着用を推奨」などの新型コロナウイルス感染対策を実施しており、今後も推進するという。国内外への出張については2月26日に原則自粛としていた。

 茨城県の発表によれば、新型コロナウイルス感染が確認された日立製作所の従業員は2月24~27日に同僚2人と共にイタリアのトスカーナ州に出張。現地でイタリア人4人、英国人4人と接触した。3月2~11日は出勤し、12日以降は在宅勤務をしていた。出勤時はマスクを着用し、昼食は時間をずらして1人でとっていた。3月5日に微熱(37.0度)があり、その後いったんは回復したものの、再び発熱したことから3月16日に県の「帰国者・接触者相談センター」に相談。翌17日にPCR検査で陽性が確認された。茨城県では初の感染者となる。