PR

 NTTドコモは2020年3月18日、第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスを2020年3月25日に開始すると発表した。当初は対応スマートフォン(スマホ)2機種と映像サービスなどを展開する。発表会で吉沢和弘社長は「5Gを今までにない新たな価値の創出と社会課題の解決につなげたい。5Gスマホを積極的に展開し、2023年度中に2000万契約規模を目指す」と表明した。

 料金プランは定額制「5Gギガホ」と従量制「5Gギガライト」を用意した。前者はデータ量が月100ギガバイトで月額料金は7650円。これを期間未定のキャンペーンでデータ量を無制限とした。複数回線割引、光回線とのセット割引、ドコモのクレジット会員割引などを全て適用すると月額4480円になる。後者は月額3150円(データ量1ギガバイト)~6150円(同7ギガバイト)の4段階とした。

 端末は3月25日に韓国サムスン電子製「Galaxy S20 5G SC-51A」とシャープ製「AQUOS R5G SH-51A」の2機種を発売する。6月下旬にかけて韓国LGエレクトロニクス、ソニーモバイルコミュニケーションズ、富士通コネクテッドテクノロジーズなどのスマホ5機種を順次追加するほか、シャープ製のモバイルルーター1機種も5月下旬以降に発売する。当初はBtoCで音楽ライブやアニメ、スポーツなどの視聴やクラウドゲームを、BtoBでxRによる遠隔作業の支援や顔認証を使う入退管理など22種類のソリューションを提供する。

 開始当初のサービスエリアは全国150カ所500局で、最大速度は下り3.4ギガビット/秒、上り182メガビット/秒。2020年6月以降に28ギガヘルツ帯の基地局の利用を始め、最大速度を下り4.1ギガビット/秒、上り480メガビット/秒に引き上げる。2021年3月末までに全国500都市へ展開し、2022年3月末には2万局と「総務省へ提出した開設計画を2年弱前倒しする」(吉沢社長)ペースで展開する。