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 スウェーデン・ボルボ(Volvo Cars)は2020年3月16日、欧州で生産工場から車両プールまでの輸送を、トラックから鉄道に変更したと発表した。物流におけるCO2排出量の削減を狙う。

(写真:Volvo Cars)
(写真:Volvo Cars)
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 欧州では、流通拠点や販売店への車両配送にトラックが使われることが多い。同社は鉄道輸送に変えることで、ベルギーのヘント工場からイタリア北部の専用車両プールまでのCO2排出量を75%削減した。また、別ルートのヘント工場からオーストリアの倉庫までの配送では、鉄道に変えたことでCO2排出量が半減した。

 同社の気候変動対策計画では、2025年までに車両1台当たりのライフサイクルCO2排出量を2018年比で40%削減することを目指している。そのため、物流を含む製造・販売過程でCO2排出量を25%削減する必要がある。輸送方法の変更は、2040年までに気候中立企業になるという同社の目標に向けた具体的な策の一つという。

 また、欧州だけでなく中国と米国でも鉄道輸送を広範囲に使用することを検討している。現在、すでに中国の製造拠点からベルギーのヘント港までの移送ルートの一部で、1週間に2回、鉄道で車両を輸送しているほか、中国およびロシアの地域プールにも鉄道輸送している。

 米国では、サウスカロライナ州チャールストンにある工場から北米全土の都市にある車両プールに新車を運ぶのに、貨物鉄道網を利用している。鉄道輸送量は1週間に数十台のトラック輸送に相当する。今後さらに鉄道利用を増やしていく予定だ。