アマゾンウェブサービスジャパンは2020年3月25日、パートナー企業向けの年次イベント「AWS Partner Summit Tokyo」を開き、AWSの現況やパートナー戦略について最新情報を語った。イベントは新型コロナウイルス感染症対策として、オンラインで開催した。
AWSの成長スピードがクラウド市場で加速
基調講演には、アマゾンウェブサービスジャパン パートナーアライアンス統括本部 執行役員 統括本部長の渡邉宗行氏が登壇(写真1)。国内クラウド市場について、市場規模は2020年に1兆円、2024年には2兆円を超えるとのIDCの予測を示した。これに対してAWS全体の年間売上ランレートは398億ドル(約4兆2600億円)、年間成長率は34%で、「市場を上回るスピードで成長している」(渡邉氏)と強調した(写真2)。
AWSのグローバルインフラは22のリージョン、69のアベイラビリティーゾーンを展開する(写真3)。国内は東京に4つのアベイラビリティーゾーン、大阪に「ローカルリージョン」を置いており、「距離的に500キロメートル以上離れたところにバックアップ拠点が欲しいというニーズに応えた」(渡邉氏)。2021年には大阪も通常のリージョンに昇格する予定とした。