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 NTTコミュニケ―ションズ(東京・千代田区、NTT Com)は、製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けてローカル5Gの本格検証を開始する(ニュースリリース)。ブリヂストンと共同で、ブリヂストン技術センター(東京・小平市)と工場において2020年6月から実証実験を実施し、ローカル5Gの活用領域を検討する(図)。

(出所:NTTコミュニケ―ションズ)
図:実証実験の概要
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 実験では、4.5GHz帯と28GHz帯の実験試験局免許を取得し、NTT Comがブリヂストンの拠点内でローカル5Gネットワークを構築。タイヤ製造プロセスにおけるセンサー類のワイヤレス化や、高精細カメラによる熟練者の技能分析といった活用分野を想定し、[1]電波伝搬試験、[2]通信性能試験、[3]ローカル5Gを利用した各種アプリケーション試験の3項目に取り組む計画だ。[1]では、複数拠点で測定器や端末で受信レベルを測定し、[2]では、複数拠点で遅延やスループット性能を確認する。

 NTT Comは、データを利活用するためのプラットフォーム「Smart Data Platform」のデータ収集・伝送機能を拡充する上で、「超高速」「多数同時接続が可能」「低遅延・高信頼」などの利点を持つローカル5Gが重要な技術と捉え、その活用領域を検討している。同プラットフォームのデータ蓄積・統合・分析機能やセキュリティー機能とローカル5Gを組み合わせて、トータルソリューションとして実用化を図るという。

 製造現場以外に向けた取り組みも進める。例えば、ラグビートップリーグに所属するNTTコミュニケーションズ シャイニングアークスのホームグラウンド「アークス浦安パーク」(千葉県浦安市)で、多段エッジコンピューティングとローカル5Gを組み合わせた実証実験を予定している。これらを通して同社は、ローカル5Gの実用化に向けたノウハウを蓄積する考え。さらに、現在制度化されている28GHz帯に加えて、壁や柱などの障害物に強いとされる4.5GHz帯でローカル5Gが今後本格導入されることを視野に、製造現場以外の業種・業態でのDX実現におけるローカル5Gの可用性を検討する。