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 旭化成エレクトロニクスは、自動車に搭載するアクティブノイズ制御(ANC:Active Noise Control)や、ロードノイズ制御(RNC:Road Noise Control)などに向けた4チャネル構成の24ビットA-D変換器IC「AK5734」を発売した(ニュースリリース)。4個のマイクロフォンで検出したアナログ信号を入力できる。A-D変換器はΔΣ(デルタシグマ)型である。同社によると、「今回の新製品を発売することで、当社がすでに市場投入している6チャネル構成の24ビットA-D変換器IC『AK5736』と合わせて、さまざまなチャネル構成のANCシステムやRNCシステムに対応可能になる」という。具体的な応用先は、ANCシステムやRNCシステムのほか、車載アンプユニットや車載ヘッドユニット、カーオーディオ、テレマティックス制御ユニット(TCU)などである。

車載用アクティブノイズ制御などに向けた4チャネル構成の24ビットA-D変換器IC。旭化成エレクトロニクスの写真
車載用アクティブノイズ制御などに向けた4チャネル構成の24ビットA-D変換器IC。旭化成エレクトロニクスの写真
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 特徴は、レイテンシーが4.3/fsと短いことだ。このため、リアルタイム処理が求められるANCシステムやRNCシステムにおいて、ノイズキャンセル性能を高められるとしている。さらに、入力端子の接続状態を常時監視するエラー診断機能に向けた逐次比較(SAR)型A-D変換器も集積した。

 アナログ信号は、差動入力とシングルエンド入力の両方に対応する。入力信号の振幅は2.0VRMS。サンプリング周波数は8k〜192kHzに対応する。プログラマブル利得アンプ(PGA)の利得は6〜20dBの範囲において1dBステップでユーザーが設定できる。24ビットA-D変換器のダイナミックレンジとSN比はどちらも100dB(標準値)。SINADは92dB(標準値)。全高調波歪み+雑音(THD+N)は−92dB。ボイスフィルターとシャープ・ロール・フィルター、スロー・ロール・フィルター、ショート・ディレー・シャープ・ロール・オフ・フィルター、ショート・ディレー・スロープ・ロール・オフ・フィルターを搭載した。

 デジタル出力信号はTDMオーディオフォーマットに対応しているため、外付けのDSPなどと簡単に接続できる。アナログ信号の入力インピーダンスは1.48MΩ(標準値)と高い。このため、出力インピーダンスが高い加速度センサーなどを、バッファーアンプを介することなしに接続できる。電源電圧範囲は+3.0〜3.6V。パッケージは、48端子HVQFN。動作温度範囲は−40〜+105℃。価格は明らかにしていない。