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 独Infineon Technologies(インフィニオン)は、実装面積が4mm×5mmと小さいPQFNパッケージに封止した最大30A出力の降圧型DC-DCコンバーターIC「IR3887M」を発売した(ニュースリリース)。同社によると、「最大30A出力の降圧型DC-DCコンバーターICでは、業界最小の実装面積を実現した」という。フィードバックループの制御方式には、コンスタントオン時間(COT)方式を採用した。このため、FPGAやASIC、ASSP、マイクロプロセッサーといった高性能なデジタルICに求められる高速な過渡負荷応答特性が得られるとする。用途は、デジタルICに電力を供給するPOL(Point Of Load)コンバーターである。具体的な応用先は、サーバーや無線通信基地局、通信機器、ストレージ機器などである。

小型のPQFNパッケージに封止した降圧型DC-DCコンバーターIC。最大出力電流はIR3887MとIR3889Mは30A、IR3888Mは25Aである。Infineon Technologiesの写真
小型のPQFNパッケージに封止した降圧型DC-DCコンバーターIC。最大出力電流はIR3887MとIR3889Mは30A、IR3888Mは25Aである。Infineon Technologiesの写真
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 同社のPOLコンバーター製品ファミリーである「OptiMOS IPOL」に含まれるものだ。ハイサイドとローサイドのパワーMOSFETを集積した。入力電圧範囲は+4.3〜17Vである。ただし、+5Vのバイアス電源を接続すれば、最小+2Vの入力電圧に対応できる。+5Vや+7V、+9V、+12Vといった中間バス電圧を入力電力源に想定する。集積した基準電圧源の出力電圧は+0.8Vで、その誤差は±0.5%と小さい。スイッチング周波数は600k〜2MHzの範囲でユーザーが設定できる。COT制御回路(エンジン)を改良することで、出力コンデンサーに積層セラミックコンデンサーの使用を可能にしたほか、条件によっては出力コンデンサーを接続しなくても安定に動作するという。軽負荷時には、強制的に連続導通モード(CCM)に移行するほか、ダイオードエミュレーション技術を適用することで変換効率の低下を最小限に抑えた。モノトニックな起動機能や、入力電圧モニター機能、パワーグッド信号出力機能、過電流保護機能、サーマルシャットダウン機能などを備える。動作温度範囲は−40〜+125℃である。

 このほか、実装面積が5mm×6mmのPQFNパッケージに封止した2つの降圧型DC-DCコンバーターICを併せて発売した。最大出力電流が30Aの「IR3889M」と25Aの「IR3888M」である。IR3889MとIR3888Mは、すでに販売を開始している。IR3887Mは2020年中に販売を始める計画である。